ドイツの27歳のアマチュアサッカー審判が、人前で喜びを分かち合う瞬間から、突然の暴行事件へと劇的な展開を経験した。2026年1月30日、ラインエナジー・スタジアムで行われたブンデスリーガの1.FCケルン対VfLヴォルフスブルク戦のハーフタイム中、審判のパスカル・カイザーは、約5万人の観客の前で、長年交際している恋人モリッツにプロポーズした。
カイザーはマイクを握り、片膝をついてプロポーズを行い、その瞬間は生中継され、ソーシャルメディア上で広く拡散された。このプロポーズは、ファン、選手、そしてスポーツ界から圧倒的な好意的な反応を受けた。
しかし、この動画が拡散されるにつれ、反発も巻き起こった。ネット上には憎悪に満ちたコメントや脅迫が殺到し、カイザーの個人情報が暴露される「ドックス」行為も発生した。2026年2月7日の夜、3人の正体不明の男たちがカイザーの自宅の庭に待ち伏せし、彼に暴行を加えるとともに、公の場でのプロポーズは恥ずべき行為だと罵倒した。
その後、カイザーはソーシャルメディアに顔や体にできたあざが写った怪我の写真を公開した。この事件に対し、ドイツのメディア、国際スポーツ団体、LGBTQ権利団体から強い非難が寄せられ、迅速な捜査が求められた。
カイザーはインタビューで、プロポーズを後悔していないと述べ、真の愛は尊重されるべきだと強調した。この出来事は、社会的受容が広がりつつあるにもかかわらず、LGBTQの人々が自らのアイデンティティを公に表明する際に直面し続けるリスクを浮き彫りにしている。専門家たちは、すべての人の安全を確保するために、より強力な反差別教育と保護措置が必要であると訴えている。
欧州編集局:ジョン

